トルコキリムの歴史

トルコキリムの歴史

 

昔から遊牧民の暮らす地域を中心としてキリムは織られてきました。キリムは遊牧民たちの文化に根付いた織物と言えるのです。
移動生活を行う遊牧民たちにとって、折りたたんで手軽に持ち運びが出来るうってつけの家財道具であるキリムは財産としても、とても大切に使われてきました。 彼らはただ床に敷いて使うばかりでなく、テントの中の壁を美しく飾る装飾として使ったり、テント内の間仕切りとして吊るしたり、縫い合わせて食料の保存袋に使用。それはもう様々な用途として人々の生活に欠かせない大切なものでした。


トルコでは1960年代から遊牧民の定住化が政府の政策として強力に進められ、今では純粋に遊牧民と呼べる人はほとんどいなくなったといわれていますが、それでもソフラべズと呼ばれる正方形のキリムは食事の際のちゃぶ台代わりとして現在も使われています。

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